血友病Q&A
一覧はこちらQ&A第42回
凝固因子の測定はクリニックなどでも可能でしょうか?
凝固因子検査はクリニックなどでも外注検査(外の検査会社に委託)が行われていれば可能です。
血友病が疑われる場合は一般的にはAPTTと呼ばれる血液凝固時間にあわせて、血友病Aの場合には第VIII(8)因子、血友病Bの場合には第IX(9)因子を測定します。凝固因子の活性が40%未満で血友病と診断します。
一方、保因者の診断は凝固因子活性ではできません。保因者の凝固因子活性には個人差がありますので、特に凝固因子活性が正常範囲でも保因者が否定できません。
逆に保因者でも凝固因子活性が40%未満の場合があり、この場合は女性血友病と判断し、手術やけが、出産のときには凝固因子製剤が必要となる場合もあります。
以上より、測定は近隣の医療施設でも可能ですが、その検査値の解釈、特に診断には注意が必要ですので、ご自身で判断せず、専門の医療機関でご相談ください。