血友病Q&A
一覧はこちらQ&A第37回
卵巣嚢腫で、現状水疱の大きさはさほど肥大はしていない。今後 肥大化し腹腔鏡手術などを要する事になった場合下記、項目を知りたいです。
1、手術時の出血管理。血液製剤を使用できるか。第9因子量は7~8%で出産時(帝王切開でした)特に大出血はありませんでした。
2、医療機関の選択。診断は地元のA病院ですが血友病キャリアの対応は特になしの為 、B病院、C病院が良いのか。
3、 施術が必要になった場合の医療費は健保で賄えるのか。
保因者でも凝固因子活性7~8%とかなり低いですので、女性血友病として医療費助成が受けられるように申請することをお勧めします。
けがの時にも凝固因子補充をした方がよいと思います。
申請しておくことにより、血友病の診療部分(凝固因子製剤の使用)については公費で賄うことができます。
その上で、手術時の出血管理は手術の大きさによってしっかりと凝固因子製剤の補充療法をしたほうがよいと思います。
お示しいただいた医療機関が、どの程度血友病の診療に携わっているかにもよりますが、少なくとも手術時に凝固因子製剤の投与が必要であれば、凝固因子活性を定期的に測定し、適切な補充療法ができる施設をお勧めしたいと思います。
Q&AはAMED エイズ対策実用化研究事業 研究代表者 自治医科大学 大森司『HIV関連病態としての血友病の根治を目指した次世代治療法・診断法の創出」この研究の班員である血友病診療経験が豊富な医師らにより回答しています。
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