Q&A第20回

活性率40％台の保因者です。先日コロナワクチンをうけ、接種部の内出血をしました。やっと一週間たち色素沈着から引いてきた感じです。 歯科抜歯の際は、予防的にトラサミンを数日内服し対応していますが、コロナ2回目はやめた方がよいでしょうか。内出血以外に副反応は接種側の痛みくらいでした。少し気になったので質問させていただきました。

以下に一般論について説明させていただきます。

血栓止血学会では以下のホームページに出血傾向をもつ患者さんに対する新型コロナウイルスワクチン接種の留意点について公表しています。

新型コロナウイルスワクチン接種留意点

海外のガイドラインでも凝固因子活性が10%以上であれば、ワクチン接種前の凝固因子製剤の補充は必要ないだろう、とされています。 直接診察していないので断定はできませんが、凝固因子活性が40％以上あれば、ワクチン接種後の止血には問題ないと思います。

また、筋肉内出血を最小限にする方法として、 １）十分な局所圧迫 ２）冷却 ３）安静 が推奨されています。

ワクチン接種後の内出血ということですが、皮下に色素沈着したということで皮下出血を疑わせます。 筋肉内出血は腫脹や疼痛がありますが、こちらはいかがだったでしょうか？ 心配であれば、上記の状況などを実際に医師に確認していただいた上で接種の可否を判断してください。