血友病Q&A
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新しい治療薬がどんどん出てくるのですが、一体、どれを使ったら良いですか?
新しい治療薬は、1)効果が持続する薬剤(半減期延長型)、2)抗体製剤、にわけることができます。
第IX因子の半減期延長型製剤は、3−5倍効果が延びるので、定期補充療法の回数を週に1回から10日に1回に減らすことができます。第VIII因子の半減期延長型製剤は、1.5倍程度の延長ですので、まだ、週に2回程度の投与が必要です。ただし、運動部など、より高い凝固因子活性値が必要な場合は従来製剤の方がよい場合もあります。活動度や出血の状態によって、主治医と適切な治療薬を選択ください。
また最近使用できるようになった血友病Aに対する抗体製剤(ヘムライブラ)は週に1回〜月に1回、また、血管内ではなく、皮下に注射が可能な薬剤です。患者さんの負担は少なくなる薬剤ですが、血液中の凝固因子活性やインヒビター値が、日常診療で測定ができないので、どの程度薬剤が効いているかを検査値として見ることができません。